「なぜ保険料の値上がりに苦しむのか」
当たり前ですが、どんな保険にも必ず保障期間が設定されています。この保障
期間の決め方を理解していないと、保険料の負担がどんどん重くなることも。
特に、定期付き終身保険に加入している方は要注意!なぜ自分の保険は値上が
りするのか、値上がりしない保険はどう選べばいいのかについてお話します。
■どんな保険にも保障期間がある
どんな保険でも、その保険でどれだけの期間保障を続けられるかという「保障
期間」が決まっています。この保障期間をどう設定するかで、後々の保険料の
負担が大きく変わってくることをご存知ですか?
保険の保障期間は、10年更新型などの「保障期間が短いもの」、終身保障をは
じめとして、60歳〜90歳まで保障が続くような「保障期間が長いもの」の二つ
に分けることができます。
■当初の保険料に惑わされないことが大切
契約当初の保険料は、保障期間の短いものの方が、保障期間が長いものに比べ
て保険料が安いです。ですので、保険料の安さばかりを気にしていると、どう
しても保障期間が短い保険を選んでしまいます。
でも、長い目で考えると、保障期間の短いものは短い期間に更新を繰り返すこ
とで、どんどん保険料が値上がりしていくことがわかります。結果として、保
障期間が長いものより多くの保険料を払うことになります。
■保障期間が短い保険の有効活用
どんなときでも保障期間の短い保険は損なのかというと、そうではありません。
本当に短い期間の保障が必要なときは、10年満期の保険は保険料も安く、使い
勝手がいいと言えます。
例えば、子供の教育費の確保のための保障。子供の教育費は、子供が成人する
20年くらい持っていればいいので、10年満期型を1回更新する、または20年満
期の定期保険に加入する方が保険料が安く済みます。
■保障期間が長い保険の有効活用
でも、万一の場合の遺族の生活費の保障のための保険だとか、病気やケガに備
える医療保険など長期の保障が必要な場合には、できるだけ長い保障期間の保
険を選んでおいた方が長い目でみると得です。
「なぜ保険料の値上がりに苦しむのか」
特に、医療保険については保障期間が長いもの、できれば一生涯保障が続く終
身医療保険をお奨めします。
高齢になるほど入院する可能性が高くなるので、医療保険は年を重ねるごとに
重要になっていきます。それなのに、更新後の負担が重くて保障を続けられな
い、ということになったら大変です。
■結局、どうすればいいの?
保険に加入するときは、当初の保険料に惑わされずに保障期間に注目。長い目
で考えて、もっとも得な保険を選ぶようにしましょう。保険に加入する目的が
しっかりしていれば、保障が必要な期間もわかっているはずです。
以下、目的別にどんな保険がおすすめか、その保険の保険期間はどれくらいが
ベストかをご紹介します。保険選びの参考にしてみてくださいね。
1.万一の場合、遺族の生活費を確保したい
【おすすめ】定期保険、逓減定期保険、収入保障保険
【保険期間】60歳満期、65歳満期
2.子供が成人するまでの保障を厚くしたい
【おすすめ】定期保険、逓減定期保険
【保険期間】10年満期、20年満期
3.病気・ケガ、またはガンや三大疾病に備えたい
【おすすめ】医療保険、ガン保険+三大疾病特約
【保険期間】終身保障
4.自分の死後整理資金を確保したい
【おすすめ】終身保険
【保険期間】終身保障
5.相続税対策に生命保険を使いたい
【おすすめ】終身保険
【保険期間】終身保険
このように、保険の目的別にぴったりの保障期間を考えると、無理なく無駄な
く保険に加入できますよ。ただ単に「終身保険は一生涯保障だから安心だ」と
いうような考え方は、あまりいい考え方ではないんです。
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