「契約者は損!?転換制度のカラクリを見抜く」



転換とは?

転換とは、現在契約中の保険の解約返戻金(解約したら返ってくる部分、つま
り貯蓄性のある保険の貯蓄部分)を、新しく契約する保険の頭金に当てて新し
い保険に加入することです。

要するに「保険の下取り制度」。イメージとしては、古い保険を引き取っても
らい、新しい保険に乗り換えるということですね。

転換制度の勘違い

転換制度を使うと、新規に保険に入るより保険料が安くなります。もちろん、
古い保険を解約したときに返ってくるお金を、新しい保険の頭金に充てている
からその分の保険料が差し引かれるわけですね。

ポイントは、自分で頭金を払っているわけで、保険会社が頭金を払ってくれた
わけではないということ。自分の保険に貯まっていたお金を頭金に使うわけで
すから、得でもなんでもないです。

生命保険の大原則

ここで大切な大原則を思い出してください。
「生命保険は、年齢が高い人ほど保険料が高い」

つまり、新しく加入するより保険料は安くなるように感じますが、実際には新
しい保険の保険料は高くなっているのです。

そもそも古い保険を解約すれば返ってくるはずのお金を、新しい保険の頭金に
使ってしまっているわけです。新しい保険料は保険料が高いことを、頭金で誤
魔化している。トータルの保険料負担はむしろ重くなってしまうんです。

既契約保険の見逃しがちなメリット

それに、既契約の保険にはたくさんのメリットがあります。

(1)若いときに入った保険は保険料が安い
(2)解約返戻金が貯まっている(終身保険部分)
(3)予定利率が高い(特に平成2年くらいまでのもの)

既契約にはこんなにメリットがあるのに、わざわざ「転換」して解約してしま
う必要はどこにもありませんね。保険の見直しの基本は、既契約を活かすこと。
車のように新しいものに買い換えればOKというわけにはいきません。

転換は契約者にとって損

あえてはっきり言ってしまいますが、転換とは契約者が損するように、保険会
社が得するようにできている仕組みです。特に、現在のような予定利率の低い
時代には、契約者が損する可能性が高いです。

また、「古い保険には新しい特約が付けられない」などと言って転換を勧めら
れることがあります。でも、新しい特約は実は既契約の数々のメリットを殺し
まで付加すべき特約ではないことが多いです。

ベーシックな昔からある保険だけで、あなたの目的は必ず達成できます。
保障を拡張したい場合は、転換はせず、保障額を「増額」するか、新たに必要
な種類の(単体の)保険に加入した方が得です。

転換制度は誰のため?
保険会社のために転換制度を利用してあげるのはやめましょう。古くて予定利
率のいい保険を、保険会社の方針(?)で予定利率の悪い現在の保険に乗り換え
させようとしている場合が多々あります。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送